ちなみに昭和59年には7歳で各々122cm、121.2cm、23.5kg、23kgに向上しています。
栄養状態は「良」が61.9%(実数1、719人)で「中」が36.3%で、「不良」は約1.2%と比較的少数です。
しかし歯磨きの調査では「毎日磨くもの」は1年生の中で19%にすぎず、6年生でも34%です。
全く磨かないものは、1年生の中で72%、6年生の16%に及んでいます。
入浴回数も調査されています。
「毎日入浴するもの」は男児10%、女児9.5%で、2日または3日に一度が、最も多く約4割となっています。
しかし、1週間に一度というものも男児17%、女児12%で、10日に一度というものも実数で男児30人、女児29人いるのです。
半月に一度のものも各々12人、3人で、1ヶ月に一度というものが男児に1人記録されています。
次に労働者の身体状態について。
ある報告に月島の工場におけるわずか35名の検査結果があります。
正確さは減ずるものの当時の月島における労働者の身体状態をおおよそ知ることができます。
調査対象の年齢は20~47歳で、平均年齢33~34歳です。
塵芥の収拾状況も悪く、住民が巡査に訴えても
「多分駄目でせう、私の家でも常に苦しめられている位ですから」
・・・という返答があったということからも、いかに生活条件が不備であったかが推察されるのです。
排便状況も汲取人不足のため、便汁が氾濫し、便所と台所、食堂が近接しているため、その不快さは非常なものであったし、これも伝染病の根源であったと考えられるでしょう。
次に児童の体位について。
大正8(1919)年1月から同7月における、月島小学校児童の身体検査によると児童数は3千余ですが退学者が多く検査表の完成したものは2、759で、他の未完成のものは除外してあります。
保護者の職業をみると、労働者が約58%を占め、31%が小企業者です。
工場役員は9%で1%が大企業者となっています。
父母の飲酒状況の結果をみると、父親の45%強が飲酒者であり不明が約16%です。
しかし、母親は82%強が非飲酒者で飲酒者はわずか2%程度です。
児童の体格は、4~5歳の身長は男児97.6cm、女児94.5cmで、体重はそれぞれ14.6kg、13.9kgです。
小学1年生程度の7、8歳では、身長で男児が111.5cm、女児109.7cm、体重は各々19.1kg、18.2kgとなっています。
ある調査が行われた長屋区域では、1栓当り20戸が使用していた所があります。
「朝夕の最も多く使用される時には水道栓の周囲は非常な混雑を極めるのである、殊に降雨の時には狭いところへ傘やらバケツやらそれは大変な雑踏である。
ある長屋のおかみさん達が私に訴へたのは無理もないことと思ふのである」
・・・と記しています。
井戸から水道へ転換されたものの、依然として生活基礎条件は整備されていない状態でした。
さらに悪いのは下水道です。
下水道は月島埋立後直ちに敷設されています。
本管は鉄筋コンクリート管で最も大いきものは直径2尺です。
しかし年1回掃除をするのが原則でさらに年2回巡回して種々の注意を与えることになっているにもかかわらず、原則通り行われるのは稀でした。
・・・そのため満潮時には、自動弁によって海水が下水管に入るのを防ぐようになってはいるものの実際は無効力でした。
干潮時でもマンホールに停滞物が多く十分流れないので、長屋付近の下水管掃除は各衛生組合で行うことになっていました。
それも励行されないことが多く、下水が路上にあふれることもしばしばでした。
殊に降雨時はひどく、「長屋はあたかも水上の家の如き観を呈することが」多々ありました。
・・・したがって衛生状態は極めて不良で、伝染病が発生したり蔓延する可能性は大でした。
老眼鏡の対象者は、主に45歳以上の壮年、熟年です。
これは、日本の総人口の約4分の1に相当する3000万人といわれています。
老眼鏡の国内市場は現在、年間約1200万組、4千億円。
このうち累進多焦点メガネは50万組です。
フレームの値段がまちまちなのでぜいたくをすれば10万円以上しますが、標準タイプなら5万円前後。
累進多焦点メガネのトップメーカー、保谷硝子によると
「メガネは長くても4年に1度、買いかえるのが理想」
だとか。
高齢化社会の進展と気の若い熟年の増加に従い、需要は年々、拡大の一途をたどっています。
しかし、単に累進的に度数を変えただけでは不十分。
中央部分の像はまともなのに鼻と耳の両側にいくほど周辺像はゆがんでしまうからです。
遠近感が混乱し、このままでは危険・・・。
そこで遠用部分の周辺には凸レンズの、近用部分の周辺には逆に凹レンズの要素を加味してバランスをとってあります。
それでも首を左右に振ると、まだ周辺像が四角なものを菱型につぶす感じにゆがみます。
しかし、これは一枚のレンズで遠近両用という相予盾する働きを期待する以上、どうしても除去できない難点。
現在、ガラスのレンズに比べて半分の重さのプラスチックレンズの普及により、一度、型をつくれば、何枚も大量生産できるようになりました。
次に遠距離用のレンズの下方部を丸くえぐったところに、「小玉」と呼ばれる近距離用レンズを埋め込んだ遠近両用の二重焦点メガネ「パイフォーカル」。
中距離用も加えた三重焦点メガネ「トライフォーカル」が開発されました。
遠距離用レンズと小玉は、「軟化点」まで熱をかけて接着後、磨きをかけます。
これらのメガネは、遠くを見るとき、いちいちはずさなくてもよくなった半面、近くを見るときは、伏し目がちになり、いかにも老眼鏡をかけているという感じが残ります。
そのうえ、遠近の切れ目となる小玉の上部がひとみの位置から下方約7、8ミリのところにあり、1本の線か曲線に見えて目障りなのです。
この問題を解消したのが、フランスのメーカーが開発した累進多焦点レンズ。
度数の違うレンズを接合した二重焦点や三重焦点と違い、一枚のレンズが、遠近両用の役目を果たす点が特徴。
しかもほかのレンズはどれも球面を全面的に研磨して度数を出しているのに対し、こちらは、点と線を
組み合わせた特殊な研磨方法をとっているのが最大のミソです。
まずレンズの中心付近の水平線を基準に下方に累進帯を設け、少しずつ度数を近距離用に強く変化させていきます。
この結果、度数の違う各点のプリズム効果も加わり、遠距離用の像と近距離用の像が途切れることなく見えるのです。
老いは目からやってくるというのが定説です。
40も半ばを過ぎるころには「どうもこのごろ遠くの景色はよく見えるのに、近くのものが見えにくくなった」とついグチが飛び出します。
初めのうちは、占い師が使っているような天眼鏡の助けを借りても、やがて老眼鏡は「顔の一部」になってしまうものです。
しかし、壮年、熟年の心理は複雑でしょう。
「いつまでも若くありたい」ですし、特に婦人の場合は「老眼鏡なんて年寄りっぽくて......」という気持ちが先に立ちます。
そんな壮年、熟年の不満を解消してくれたのが、遠近の像が切れ目なく見える遠近両用の累進多焦点メガネ「バリラックス」です。
ファッション性も備えた「らしくない」メガネとしていま、老眼鏡の主流になりつつあります。
老眼鏡の最も原始的な形は、凸レンズだけのメガネで、焦点は一つ。
新聞や雑誌など近くのものを見たり、読んだりするときにだけ使用するメガネで、そのつど、かけはずししなければなりません。
この難点を克服しようとして登場したのが、凸レンズの幅を細くしたメガネや鼻の根もとにはさんでかける、つるのない「鼻メガネ」です。
もっともこの骨導補聴器、すべての難聴に効果があるわけではありません。
音の伝達経路でわかるように、コルチ器より外側、外耳や中耳に原因のある難聴に利用が限られています。
これは伝達経路の中で、振動によって音が伝わる部分に障害がある場合で"伝音難聴"と呼ばれています。
外傷や慢性中耳炎などで、鼓膜に穴があいたり、耳小骨が切断されたり、また耳と鼻とを結ぶ耳管がつまり、鼓膜が内側に引きつけられて振動しなくなったりしたケースなどが、これにあたります。
一方、老化やメニル警、薬物性などで、内耳より内側のパルス伝達部分の障害で起きた"感音難聴"と呼ばれる難聴には、効き目はありません。
しかし、伝音と感音難聴とが併合して起きているような症状では、感音難聴の度合いによっては、意外に効果を発揮することもあるのです。
骨導補聴器が使えるか使えないかは、せんべいやクラッカーを食べるときのパリッ、パリッという音が、耳をふさいでいても聞こえるかどうかが、目安になるといいます。